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【バレンタインデーに寄せて】
恋する人たちにとって、年間最大行事ともいえるのが、クリスマスとバレンタインではないでしょうか。
今やこの世界的な愛の日は、その昔、ローマ時代の司祭ヴァレンティヌスが、二人の仲を執りもって結婚式の司式をしたのが始まりとか。
そして甘い恋が、日本では甘いチョコと結びついて(というより、製菓メーカーのモロゾフによって、結びつけられ?笑)、女性から男性にチョコとともに愛を贈る習慣になったのは昭和の頃。
それほど遠い昔ではありません。
さて、そんな恋する乙女たちからこの時期、彼のお気持ちに次いで多いのは、手作りか否かという神妙なご相談。
「もしもし、ひみこ先生…。彼には手作りがいいでしょうか?」
これは本当に微妙なところ。
お二人の状態を拝見しながら、「手作りで」、とか、「いえ市販のもので」、とか価格帯、またメッセージカードを付けるかどうか、渡す日、渡す場所、タイミングetc…。を尋ねられたままに、お伝えしてまいります。
乙女たちは、彼のハートを射留めるために全力でその日を迎えるわけですから、私もキューピッドさながら、縁結びの祈願込めつつ、お話しさせて頂いております。
また最近は男性へのギフトだけにとどまらず、義理チョコならぬ「友チョコ」が女子のあいだではブーム。
女子中高生たちは、競いあって手作りの「友チョコ」をクラス全員分製作するようで、ママたちも娘たちのお手伝いに、この時期は大変そうです。
もちろん義理チョコだって、適当なものでは寂しいものです。
日頃のお礼を兼ねて、ささやかでも、キラリと光るようなさりげないこだわりが感じられるものでありたいですね。
さて、手づくり、というのは良くも悪くも、念が入りやすくなるものなの。
人の口に入れるものを提供する料理人は、人の命を預かると言われます。
かつて、王に毒を盛るのも、その健康を握るのも、料理人次第でした。
またお抹茶を中国からいち早く取り入れた禅宗では「典座(てんぞ)」と呼ばれる僧侶シェフのような係りがいて、決して「メシ炊き」などという身分の低い立場ではなく、高僧が担当しておりました。
同様に、家庭の母親たちは、家族の命を預かっているといえますし、手作りの食事や、手作りのおやつを通して子供たちの心をも育てる’食育’、それが引いては「おふくろの味」というように呼ばれてきました。
母の愛、母性は命を育むほど強力で強大ですが、恋する乙女たちの愛も、それはそれは強いものを感じさせます。
年に一度、せっかくの機会なのですから、幸せパワーを込めてお届けしたいものですね。
再度、チョコに話を戻しましょう。
ヴァンクリーフの宝石店に行った時のことです。
お水と一緒にチョコを出して頂きました。
宝石店で、チョコとお水というのも意外な取り合わせですが、ちょっと高級な和菓子屋さんで、お煎茶が出てくるような感覚でしょうか。
フランスらしい洒落たセンスですね。
もちろんフランスはヴァローナ社の「キャレ・カライブ(カリブの四角)」です。
バレンタインデートには、宝石店巡りも良いかもしれません?
さて。
チョコレート作りは、素材カカオの種類に始まり、ホワイトミルク系なのか、ブラックビター系なのか、トリュフなのかケーキなのかといった類、甘みの程度、ラッピング…と、楽しいスイーツ作りの中にも、お相手さまを想い浮かべつつ、そして幸せそうな笑顔を想像しながら、吟味すべきことがらはたくさんあります。
もちろん、市販のものを選ぶにしても、本命の場合はセンス良く行かねばなりませんから、なかなか気持ちも焦りがち…。
最近は、糖分ゼロ、カカオ100%のビターすぎる珍しいチョコも出回っていますが、これは辛党の男性にとってみても、イマイチかもしれません。
やはりチョコはある程度、甘さがあってこそ、おいしく感じ、癒し効果があるものですから…。
甘いものが苦手な男性でも、お仕事で疲れた時など、一口、ほおばりたくなるものです。
また最近は「カカオニブ」と呼ばれる特殊なカカオ製品も見かけるようになってきました。
これはカカオ豆の胚乳を発酵・焙煎したのちに砕いたもので、スーパーフードと言われるように栄養価も高く、シリアル製品の中に混ぜ込まれていたりします。
しかしながら、これは本当に、なかなかの美味!
シリアルやグラノーラというのは、あまりギフトには相応しくありませんが、ツブツブ感といい、香ばしさといい、病みつきになること間違いありません。
お見かけの際は、ぜひ、お試し下さいませ。
ではここで、カタチ占いをしてみましょう。
これから意中の彼のハートを射止めようと思う場合には、トリュフのような球状型、現在、安定したお付き合いの方には四角いものが良いですね。
これは丸いものにはカドがない、と言って、すんなりと彼のハートにおさまりやすく、またボール状なので、お相手さまのお気持ちにストライクしやすいからなのです。
女性が持たれる名刺のカドが丸くなっているのも、こういった意味合いが含まれています。
かたや、すでに安定したお付き合いのかたは、今後もよりいっそうの安定感が求められますから、コロコロ転がってしまうボール状のチョコより、板状や立方体的なものが、いいでしょう。
またアニマル型など、珍しいもの、奇をてらったものなども、マンネリぎみの関係に刺激をもたらす意味で、お勧めです。
また、ナッツがトッピングされているものや、ピーナツチョコは歯応え感もあり、これまた味わい深さがあります。
ナッツは「みのる」「実り」という意味が含まれているので、オールマイティなシーンにお勧めです。
また先程の禅宗の流れを汲むお抹茶は、茶道としても発展し、古典的嗜好が醸し出されます。
いっとき抹茶味の菓子がブームでしたが、色合いが
鮮やかで、落ちついた華やかさを感じさせながらも、シックに決めたい場合にお勧め。
スタイリッシュな彼やシニア層に至るまで、好感度の高いチョコレートになります。
グリーン系は、ブラックビターやピンクホワイト系と合わせたアソートも、なかなかバランスよくgoodです。
お色は多いほうが五行にも通じるところがありますので、命式から必要なお色を補填するギフトも、高度なチョイスになります。
陰陽五行とお色の補充の仕方は、お一人おひとり違いますので、ご関心のあるかたは、私『ひみこ』までお問い合わせ下さいませ。
そもそも古代よりチョコレートは、それ自体が媚薬とも言われています。
興奮作用があると言われ、セックスの前に食べるのも良いとか。
バレンタインにチョコレート…
これは男性の気を引くにはなかなか理に叶ったものかもしれません。
以上のようにバレンタインのギフトに関しては、贈り物には気持ちを込める、「送念」という、また心を砕いて丁寧にチョコを選ぶという行動に、贈り主さまの念が伴い、お相手さまに何かしらの波動が伝わるものでもあります。
送念は、誰にでもできます。
目には見えないだけで物質としては存在するのが、この波動粒子である感情の念、テレパシー。
それは微細な粒といっても過言ではありません。
そんな、目には見えない特別の幸せな微粒子を、今年はチョコにそっと添えてみてはいかがでしょう。
* * *
さて、バレンタインに向けて、恋が叶う、とっておきのおまじないをいくつか紹介いたします。
① 聖バレンタイン(ヴァレンティヌス)に願うおまじない
〈用意するもの〉
?赤ワイン
?グラス
?白いハンカチ(なければ白い紙)
白いハンカチを広げ、そこに赤ワインを注ぎ入れたグラスを置きます。
そして
「聖ヴァレンティヌス、〇〇と〇〇、私たち二人を祝福し、永遠に結びつけて下さい」
と唱えます。
〇〇と〇〇のところは、二人の名前を入れます。
供えたワインはその後、飲んでもかまいませんし、
飲めない場合は、キッチンの流しに流しても大丈夫です。
② 両想いになれる、ろうそくのおまじない
〈用意するもの〉
?ろうそく
赤色 1本
白色 1本
?油性マジック(名前ペン)
?赤い刺繍糸 20センチほど
?灰皿とアルミホイル(または缶詰の空き缶)
?ライターやマッチなど
赤と白のろうそくを2本、用意します。
赤いろうそくには、自分の名前
白いろうそくには彼の名前を黒マジックで書きます。
赤い刺繍糸で2本のろうそくをグルグル巻きにして、固結びにします。
ほどけるリボン結びには、しません。
灰皿の上にアルミホイルを敷き(または、空き缶に)、ろうそくに火をつけ、少し灰皿にロウを垂らし、ろうそくをしっかり固定させて灯します。
火を灯したら、両手を合わせ、深呼吸を7回し、
「わたしたちは、このろうそくのように結ばれました」と唱えます。
(火の取り扱い、ろうそくが倒れたりしないよう、ご注意下さい)
③ イシュタルの塗り薬
〈材料〉
バニラビーンズ さや6本
赤い薔薇の花びら 6枚
シナモンスティック 1本
お湯 カップ1杯
金曜日の深夜0時
沸かしたお湯にバニラビーンズと薔薇の花びらを入れ、シナモンスティックでかき混ぜながら
サチュロス・ヴォルグ・ギルブと唱えます。
煮詰まったら材料を取り出して、液体を瓶に保存。
デートの時に、香水として手首やうなじに…。
彼をとりこにしてしまうそうです。
それでは皆さまのご健闘を、心よりお祈り申し上げます。
ひみこ