新年(2019)特別コラム

ひみこ

ひみこ先生
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  • 2020年 開運のコツ

    ―――令和元年から令和2年へ―――

    はたして、人はその人生のあいだに、改元を迎えることが何度あるでしょうか。

    そして8ヶ月しかなかった令和元年も終わり、いよいよ令和2年を迎えます。

    この歴史的な節目の新しい年を、カミールの皆さま方とこうして共にできることを、心よりお慶び申しあげます。

    同時に、来たるべき年がいっそう明るく穏やかで平和に満ちた年になりますよう、また皆さまのご健康とご多幸を、心よりお祈り申し上げます。


    2020年、令和2年というのは不思議にも2という数字に恵まれています。

    数名定理法では、2は感情を表します。

    地球自体の進化上昇、光と闇の二極化、アセンションがよりいっそう進んでいく中、自分自身の感情の動きを冷静に見つめ、マイナスの感情は手放して行く必要がありましょう。

    けれども喜怒哀楽という感情の波こそ、私たち人間の偉大な特長でもあります。

    では、この感情の浮き沈みと、どのようにつきあうか…

    マイナス感情は時に不運や事件にもつながり、またプラス感情は人生を豊かにするとわかっていながらも、なかなか簡単にはいかないもの。

    そこで、太陽神経叢のある第2チャクラ、お臍の下数センチのところ、つまり丹田に意識を集中する丹田呼吸法というものがあります。

    ここは感情、生命力をつかさどる場所。

    毎日、下腹部に意識を集中しながら腹式呼吸をすることはマイナス感情を手放し、生命力を充実させるには、うってつけの方法であり、また瞑想の基本ともなるものです。

    マイナス感情にがんじがらめになった時は、お腹に両手を当てて深呼吸…
    これだけで、ずいぶん気持ちが変化しますよ。



    さて年末年始のコラムとして、本日は、私の好きな占い師について、少しばかりお話しさせて頂こうと思います。


    今の令和時代から遡ること、約200年。
    江戸時代の占い師、水野南北。
    上方(かみがた)は大阪の、人相見(にんそうみ)でありました。

    しかしながら彼は、生まれついてこのような特殊な能力に恵まれていたわけではありません。

    いやむしろ世俗にまみれ、酒呑みでバクチ打ち、幼い時分に両親と死に別れたゆえか、放蕩の限りを尽くしたのです。
    挙げ句の果ては、お縄頂戴で牢屋生活…。
    ここで人生終わったと考えるのが普通ですが、彼の偉大さはこのドン底生活の中にありました。

    そう、塀の中の懲りない面々は、どうも同じようなツラだったらしいのです。
    盗みには盗みの。
    殺しには殺しの。
    明らかにシャバでは見られない容貌に、彼の心が揺り動かされたよう。

    さて、ようやく放免され、開放感に満たされながら歩いていると、

    「もし。ちょいと、そこのあんさんや」 

    いきなり呼び止められるではありませんか。

    「へ? ワテのことですかい」

    振り向くと、そこに占い師。 

    「うーむ。死相が出ておるのぅ」
    「ん?」
    「寿命はあと1年…命が惜しければ出家するしか道はなさそうじゃ」
    「アホな!ええ加減なこと、ヌカせ!
    ワテはな、これからようやく人生楽しもう思てるとこでっせ」

    と吐き捨てたものの、考えれば考えるほど、気になって仕方がない。
    そういえば牢の連中らの顔も、何かこう、生きざまを物語ってたわいのぅ…と、急におそろしくなったのです。

    とある寺の前で、しばし立ち止まって悩んだ挙句、弟子入りを願い出ましたが、あっけなく門前払い。

    けれどもそこで引き下がる水野さんではありませんでした。

    押し問答のすえ、和尚に条件を出されます。

    「半年間、麦と豆だけのメシで生きることができたならば」と。

    負けず嫌いの彼は、見事、クリアし再度、和尚のもとへ。

    ところが道すがら、件(くだん)の辻占い師にまたもや呼び止められるのです。

    「もし」
    「? これから出家やがな」
    「おぬし、死相が消えとるぞ」
    「?? どういうことやねん」
    「どういうことか、こちらが聞きたおます」

    と辻占い師に聞かれるまま、その後の麦豆生活のことを話すと

    「それが’陰徳’となり、死相を消したのじゃな」

    呆気に取られた南北でしたが、運命は決まっていないこと、また人相と運の関係性に関心を持ち、ここからは、持ち前の探究心と執念深いまでに’調査’を始めたのでした。

    床屋、銭湯、墓場と、いずれも、ただひたすら人間観察のため、死者観察のため。

    そして苦労の甲斐あり、ついに「過去現在未来は、その姿容貌に現れる」と、結論づけたのです。

    ところが当代一流の観相家でも9割の確率止まり。
    占いですもん、統計学ですもん、致しかたありません。
    いえむしろ、9割当てられたらもはや恩の字…。

    ところが南北はついに100%完璧な鑑定を行うに至るのです。

    伊勢外宮近くで断食修行中、豊受大神の啓示があり、食と運は連動していると悟るのでした。

    その後、顔貌(かおかたち)を見るだけでなく、悩める人の食生活を聞くことによって、百発百中、後世に語り継がれる占い師となりました。


    さて、本日はお読み頂きありがとうございました。

    ここでヒントを、お知らせしましょう。
    運命改善のためには、腹八分目の粗食が効くということ。

    これは暴飲暴食が結果的に万病のもとということを考えると、いとも容易に想像がつきます。
    健康あっての人生です。

    また人によっては、アファメーションを唱えたり、引き寄せを試すよりずっと簡単に、変化を目の当たりにできたという人もいるほどで、現実化が早いという点においては、節食粗食は運気改善には手っ取り早いようです。


    そしてこの節食粗食が’陰徳’であるということ。
    陰徳というのは、人知れず行う’人助け’のことです。
    見ず知らずの人に行う、ささいな親切も、陰徳と言います。

    ここで水野南北は、2割食事を減らしたなら、その減らした2割は神仏に心の中で供えよ、とも言っています。

    つまりこれは究極のところ、神頼み、他力思想とも考えられます。


    鎌倉時代の「御成敗式目」に、こうあります。

    『神は人の敬ひによつて威を増し、人は神の徳によつて運を添ふ』

    ‘運を添ふ’とは、運を味方につけるという意味です。

    まさにこれが、運命転換の極意…。


    「苦しい時の神頼み」
    ということわざが日本にはあります。

    それは神であれ、仏であれ、ご先祖様であれ、守護の天使であれ、高次のガイドであれ、かまわないのです。






    私たちは生まれた時から、ひとりぼっちではありません。

    霊的な存在に、いつも守られています。

    そんな存在に感謝しつつ、また折りに触れ、彼らにお願いしてみるのはいかがでしょうか。



        ひみこ